生活習慣(サプリメント)
- イソフラボンの種類の違いを教えてください
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イソフラボンは「グリコシド型」と「アグリコン型」の2種類があり、 「グリコシド型」は低吸収型、「アグリコン型」は高吸収型という特徴があります。
最近のサプリメントはほとんどがアグリコン型ですが、食品中のイソフラボンは豆腐も納豆も豆乳も基本的にグリコシド型です。
グリコシド型はイソフラボンのまわりに糖がくっついていて、腸内細菌で糖が分解されて体内に吸収されます。
一般的に吸収率は摂取量の約2割。吸収までにかかる時間は6~8時間と言われています。
一方、アグリコン型のイソフラボンは、糖がすでにはずされた状態にあります。腸内細菌で糖が分解されるのを待つ必要がないので、すみやかに吸収されます。
吸収率はグリコシド型の3倍以上、2時間ほどで吸収のピークを迎えます。詳しくは以下の連載インタビュー
「前立腺を守る」ということは。
第9回「サプリメントは薬ではなく栄養補助食品」をご覧ください。
- イソフラボンは前立腺がんの予防に効果がありますか?
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豆類、とくに大豆に多く含まれるイソフラボンの摂取は血中のSHBG(性ホルモン結合グロブリン)という物質を増加させ、前立腺がん細胞の増殖を抑制することが実験でも示されていて、日本でも臨床試験が行われています。
現在までの疫学的調査とイソフラボンを用いたランダム化試験のメタ解析の結果は、イソフラボンの前立腺がん予防効果に肯定的で、今後のさらなる検討が待たれているところです。詳しくは以下の連載インタビュー
「前立腺を守る」ということは。
第8回「意識して摂取したい「イソフラボン」」をご覧ください。