PSAとは
はじめにまず「PSA検査」について詳しく知りましょう!
健康診断で初めて検査を受けるまで、PSAのことなど気にも止めませんでした。
たいがいの方がそうですよ。そもそも「PSAって何?」という人がほとんどです。
前立腺で作られる前立腺液(精液の一部)の中に含まれるたんぱく分解酵素(前立腺特異抗原)のこと。Prostate Specific Antigenの頭文字をとってPSAと呼んでいます。糖タンパクの一種で、前立腺の上皮細胞や尿道の周囲の腺細胞から作られ、前立腺液として分泌されます。
精液が固まらず、サラサラの状態の中で精子が運動できるのも、タンパク質分解酵素であるPSAのおかげです。ちなみに精液のにおいは前立腺液のにおいです。
PSAは腺細胞から分泌されているものですから、健康な状態でもふだんから血液の中に流れ込んでいます。しかし、それは極々微量です。ところが前立腺に疾患があると、産生量が増加して血中に浸出します。PSA検査が前立腺がんの早期発見に効果的といわれるのも、前立腺に腫瘍ができるとPSAの血中濃度が高まるからです。
とはいっても前立腺がんはPSA値が高くなる原因のひとつであって、すべてではありません。前立腺肥大症や前立腺炎でも、PSA値は高くなるからです。